転職活動はいつから始めるのが理想的? 目安となるスケジュール
転職活動はいつから始めるのが理想的なのでしょうか。在職中もしくは退職後に転職活動する場合のそれぞれのメリットや注意点、転職活動の目安となるスケジュールについて説明します。
投稿日:2022年11月18日
目次
転職活動はいつから始める? 在職中・退職後それぞれのメリット
転職活動は、在職中でも退職後でも行えます。それぞれのタイミングで行うメリットと注意点を挙げてみましょう。
転職活動を「在職中に」始めるメリット
在職中に転職活動を始めると、収入がなくなる不安がないため、転職したい会社をじっくりと探せます。希望条件に合うような会社が見つからない場合には、現職にとどまっておけばよいのです。
特に、次に行きたい業界・業種がニッチである場合や、すでに志望する企業が決まっている場合には、希望する求人にすぐには出会えない可能性があります。在職中から転職活動を行い、希望する求人が出たタイミングで応募するとよいでしょう。
また在職中に転職活動を始め、失業期間なく次の仕事が始められれば、収入面でも安定します。
「在職中に」転職活動を始める際の注意点は?
在職中に転職活動を始めると、仕事と平行して転職活動を行う時間を捻出しなければなりません。仕事が忙しいときは、転職活動に集中できない可能性があり、結果的に転職活動が長期化する懸念もあります。
転職活動を「退職後に」始めるメリット
退職後に転職活動を始めると、時間的余裕があるぶん集中して転職活動を行いやすくなります。選考がスムーズに進めば、数週間〜1ヶ月程度で転職先が決まるかもしれません。
また中途採用を行う会社で人材獲得を急いでいる場合、すぐに入社できるという点は魅力的に映ります。よって、その点がプラスとなって採用に繋がる可能性もあります。
「退職後に」転職活動を始める際の注意点は?
退職は基本的に無収入になるため、貯蓄を切り崩しながら転職活動を行います。よって転職活動が長期化すると、経済的な焦りから「内定が出た会社にひとまず就職してしまう」という懸念があります。その就職先で思うようなキャリアを積めなかったとき、また転職が必要になってしまうかもしれません。
在職中の転職活動はいつから? 目安となるスケジュール
転職活動は多くの場合、どのくらいの期間が必要になるものでしょう。
厚生労働省「令和2年転職者実態調査の概況」によると、下表のとおり、転職者が転職活動を始めてから直前の勤務先を離職するまでの期間は、多い順に「1か月以上3か月未満」が28.8%、「転職活動期間なし」が23.6%、「1か月未満」が18.3%でした。人によって転職活動に必要な期間は異なりますが、一般的には現職の離職までに1か月以上3か月未満の転職活動を行う方が特に多いようです。よって、在職中から始める転職活動の期間としては3ヶ月間程度が一つの目安となるでしょう。
在職中の転職活動は、次のようなステップで進めることになります。それぞれの内容や注意点を踏まえ、まずは必要な準備から始めるとよいでしょう。
1.準備活動(キャリアコンサルティングや情報収集)
前述の厚生労働省「令和2年転職者実態調査の概況」によると、下表のとおり、転職活動に向けた準備活動を行った人は転職者全体の30.9%でした。その準備活動の内容(複数回答)をみると、「産業・職業に関する情報等の収集をした」人が42.9%、次いで「キャリアコンサルティングを受けた」人が16.0%となっています。
キャリアコンサルティングを受けておくと、より自己理解が深まり、自身のキャリア設計も明確になって転職活動が進めやすくなることが期待できます。
キャリアコンサルティングを受ける際は、ジョブ・カードの様式2「職務経歴シート」、3-1「職業能力証明シート(免許・資格)シート)」、3-2「職業能力証明シート(学習歴・訓練歴)シート)」を作成してこれまでのキャリアやスキルを棚卸ししておき、様式1-1「キャリア・プランシート(就業経験がある方用)」を使用しながら、これからのキャリアプランについてコンサルティングを受けると、転職活動の方向性が見えてくるでしょう。
様式1-1「キャリア・プランシート(就業経験がある方用)」の記入例より抜粋
次に、転職したい業界の業界研究や企業情報の収集などを行います。業界や企業対自分との相性を見るだけでなく、キャリアプランに沿ったものになりそうかの判断材料ともなるでしょう。
準備活動にかかる期間は、状況や人によっても異なりますが、早くて1週間程度。比較的じっくりと行う場合で1ヶ月~2ヶ月程度となるでしょう。
2.応募
事前準備が終わったら、求人に対する応募を始めます。書類選考や面接の前に、まずは履歴書や職務経歴書などを作成しましょう。
このときに活用できるのが、ジョブ・カードをWEB上で作成・管理できるツール「マイジョブ・カード」です。ジョブ・カードに登録した情報から必要なものを抽出して、履歴書や職務経歴書を自動作成できます(※)。
※履歴書・職務経歴書の自動作成機能を使うためには、アカウント登録の上、「ジョブ・カード(様式2、様式3-1または様式3-2)の作成が必要です。
転職活動時には複数の企業や団体の選考を受けることが多いです。一度マイジョブ・カードに情報を登録しておくと、履歴書や職務経歴書を何度も書く必要がなくなるので便利です。
また、抽出する情報を変えたり、並べ替えたりできるので、応募先に合わせ、自在に履歴書や職務経歴書を作成できるのも便利です。
何も用意していない状態から納得のいく履歴書や職務経歴書を作成するには、思っていた以上の時間が必要になることもあります。すぐに応募が締め切られてしまう求人もあるため、良い求人があったらすぐに履歴書や職務経歴書を提出できる体制を整えておくことが大事です。
3.内定
選考に通過し、最終選考に合格すると、内定をもらえます。これを承諾すれば転職が決定します。入社するタイミングは、転職先の意向に合わせることも大切ではありますが、実際は現勤務先を離職するタイミングに合わせて決定されることも多いです。
内定をもらったら、約1週間以内には承諾の連絡を行うのが一般的です。
4.退職手続き
内定を獲得したら、現勤務先に退職意向を伝え、退職時期を決めましょう。現勤務先から引き留めに合う可能性もありますが、退職の意思を丁寧に伝え、トラブルを生まないような形で転職するのが理想です。
5.転職
転職先へ入社したら、新しい職場でのルール、業務内容などを学び、コミュニケーションも積極的に図りながら新環境に少しでも早く慣れていきます。自身のキャリアにプラスになるよう、まずは目の前の目標をクリアしていくとよいでしょう。
転職活動にはデジタルで効率的に作成できるマイジョブ・カードをご利用ください。
近年はさまざまなデジタル化が進み、転職活動のオンライン化も進んでいます。そんな今だからこそ、オンラインで場所や時間を選ばずに作成できる「マイジョブ・カード」を利用すると、効率的に就職活動が進められます。
転職活動は、在職中に行う場合、退職後に行う場合のそれぞれにメリットや注意点があります。勢いだけで進めてしまうと後悔する転職になる可能性もありますので、きちんと自己分析や業界・企業研究などの事前準備をしてから臨みましょう。
このコラムをシェアしよう!
ジョブ・カードを作成しよう!
ジョブ・カードを作成することで、自分の強み・弱みや能力に気付くことができ、これまでの経験を踏まえた将来のキャリア・プランとそれに向かってやるべきことが描けるようになります。また、作成したジョブ・カードは就職活動や転職活動でも活用することができるようになります。
マイジョブ・カードのアカウント登録をすると、作成したジョブ・カードを保存し、いつでも修正することができます。
アカウント登録をして定期的にジョブ・カードの見直しや確認を行いましょう。
※アカウント登録後・ログインせずにジョブ・カードを作成した場合、保存するにはダウンロードしたうえ、アカウント登録・ログインしてアップロードする必要があります。
オススメのコラム
【若手社員のキャリア座談会】プロがキャリアへの悩みをアドバイス!
2024年12月6日
新卒で入社してから数年経つと、仕事にも慣れ、「今の仕事が合っているのか」や「今後の働き方についてどう考えればよいかわからない」など、キャリアに対する悩みが芽生え始めたという方もいるのではないでしょうか?
今回は、キャリアコンサルタントの百済さんと、入社4~6年目の若手社員3名にお集まりいただき、キャリアに関する座談会を開催。業界も業種も異なる3名それぞれが感じているキャリア観や悩みについて、率直に話し合ってもらいました。
長期休暇こそキャリアプランの考え時?検討時のポイントも解説
2024年8月9日
お盆やお正月などの長期休暇中は、日々の慌ただしさから解放されることや、親族や友人などに久しぶりに会うことをきっかけに、自らのキャリアを見直す人が増えるといわれています。「キャリアを見直す」というと、つい転職を連想しがちですが、闇雲に転職に走ると思わぬつまずきがあることも。冷静にキャリアを見直し、自分らしいキャリアを見つけるために必要なポイントを、キャリアアドバイザーの藤井さんに伺いました。
このページは役に立ちましたか。