大学生が取得できる資格で就職に役立つものの見つけ方
「今後の就職活動のために、大学生のうちに何か資格を取得しておいた方がいいのでは……」という考えが、一度は頭をよぎったことがありませんか? 確かに就活を見据えて取得しておくと役に立つ資格というものはあるはずです。それでは一体どのような資格があるのか、大学生でも取得できる資格について、就職先を問わず役立つ資格、就職先によっては必要な資格に分けてご紹介しましょう。
投稿日:2022年10月26日
目次
大学生が取得できる資格、就職に役立つものはこう探す
就活に役立つといわれる資格は数多くありますが、それらは「就職先の業界・業種を問わず、評価が得られやすい資格」と「就職先によって必要となる資格」の2種類に分けることができます。まずはそれぞれに当てはまる資格にはどのようなものがあるか知っておきましょう。
また、在籍する大学によっては、就活を支援する課などによる資格取得の相談やサポートが実施されています。その際には、自己分析や希望するキャリアの明確化などに役立つ「ジョブ・カード」が活用される場合もあります。
まずは資格の種類を知り、次に上記のサポートを得ながら自身の現状を分析し、必要な資格を割り出していけば、あなたが取得すべき資格が明らかになっていくでしょう。
大学生が就活前に取得したい資格1「就職先を問わず役立つ資格」
まずは就活に役立つ資格の中でも、就職先を問わず広くアピールできるような資格を5つ紹介します。
1.TOEIC
TOEICは世界共通で行われている、日常生活やビジネスシーンでの英語能力を証明する資格試験です。聞く・読む・話す・書く、という4技能すべての英語コミュニケーション能力を測ることができます。
グローバルに活躍したいかどうかを問わず、基礎的な英語力は就活で評価の対象になることがあります。よって、高得点を目指してTOEICを受験しておくとよいでしょう。
2.簿記3級
簿記は、企業における日々の入出金を記録し、1年毎などで決算を行って報告書にまとめる一連の作業全般のことです。この簿記に関する知識があると示せるのが、簿記試験です。
多くの方が受験しているのは、日本商工会議所と各地の商工会議所が主催する「日商簿記」。この3級を取得しておくだけでも「ビジネスや経理の流れをおおまかに理解している」とアピールできます。
3.FP3級
FP(ファイナンシャルプランナー)とは、日常生活に関係する金融や税制、住宅ローン、保険、年金制度などの知識を備えており、個人それぞれのマネープランの実現をサポートする専門家のこと。
このFP資格のうち、お金に関する基礎的な知識を網羅的に学べるのがFP3級です。金融機関以外でも評価されやすい資格なので、大学生のうちに取得する方も少なくありません。また、社会人になってから上位資格を取得する方もいます。
4.ITパスポート
ITパスポートは、ITに関する基礎的な知識があると証明できる国家資格です。今やITは文系・理系問わず必要な時代。大学生のうちにITパスポートを取得しておけば、ITの仕組みやシステム・ネットワークの扱い方、注意が必要な点などを広く理解でき、自己PRにも活用できるでしょう。
都合の良い試験日時・会場を選択して受験できるため、自分のペースで勉強し試験を受けられます。
5.MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)
MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)とは、ExcelやWordなどMicrosoft Office製品に関するスキルを証明する資格です。
多くの企業ではMicrosoft Officeが利用されています。よって文系・理系問わず、さまざまな企業に広くアピールできる資格といえます。
大学生が就活前に取得したい資格2「就職先によって特に必要な資格」
次に、就職先によっては仕事に必要となる資格のうち、学生のうちから、ダブルスクールや独学、大学での履修などによって取得が望めるものの例を4つ紹介します。すでに「この業界に携わりたい」という方向性が決まっているなら、今のうちから準備しておくとよいでしょう。
1.宅地建物取引士
宅地建物取引士(宅建士)は、不動産取引に関する専門家であることを証明する国家資格です。この宅建士になるためには「宅建試験」に合格する必要があります。
宅建士には、不動産の契約締結前に行う「重要事項の説明」などの「独占業務」があるため、不動産売買に携わる方なら取得しておきたい資格です。不動産業界のみならず金融業界でも広く役立つ資格のため、今後のキャリアアップまで見越して大学生のうちに勉強しておくのも有益です。
2.公認会計士
公認会計士は、企業の監査業務を行うことができる唯一の国家資格です。将来公認会計士となって監査法人などで活躍したい方は、大学生のうちに公認会計士試験に合格しておき、監査法人での実務経験を経て資格を取得します。試験難易度としては高いものの、将来、会計の世界で活躍したいなら、今のうちから合格しておきたい資格です。
3.外務員資格
外務員試験は、金融機関で有価証券(株券や債券、投資信託など)の売買や、お客さまの勧誘などの業務を行う際に必要な資格です。原則誰でも受験が可能な資格としては、一種外務員資格試験と二種外務員資格試験があります。金融機関への就職を検討する大学生は、まず二種を取得しておき、就職が決まってから必要に応じて一種を取得するといった方法があります。
4.学芸員資格
学芸員資格は、博物館法によって博物館と指定された施設(美術館や動物園、水族館なども含む)で、学芸員として勤務するために必要な国家資格です。文部科学省令の定める博物館に関する科目の単位を修得し、学士の学位を有していれば(つまり大学を卒業すれば)取得できます。自身の大学で指定科目が履修でき、取得を目指すのであれば、早い段階から履修計画に取り入れましょう。
大学生のうちに取得できる資格の中には、就活全般や希望職種に役立ちそうな資格があります。まずはあなた自身がどんなキャリアを歩んでいきたいかを考え、必要な資格の取得に向けて動くとよいでしょう。
そして取得した資格はジョブ・カードのうち、様式1-2「キャリア・プランシート(就業経験のない方、学卒者等用)」の「学校の課程以外で学んだ学習歴」欄や「将来取り組みたい仕事や働き方等」を記載する上でのエピソードとして、また、様式3-1「職業能力証明(免許・資格)シート」などに記入しておきます。
様式1-2「キャリア・プランシート(就業経験のない方、学卒者等用)」より抜粋
これらのシートは就活時に履歴書を作成する際のベースとして活用したり、就職後のキャリア見直し時などに役立てたりできます。
資格やジョブ・カードの活用は社会人になった際に、あなたの強みを支えるでしょう。ぜひ活用してみてください。
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ジョブ・カードを作成しよう!
ジョブ・カードを作成することで、自分の強み・弱みや能力に気付くことができ、これまでの経験を踏まえた将来のキャリア・プランとそれに向かってやるべきことが描けるようになります。また、作成したジョブ・カードは就職活動や転職活動でも活用することができるようになります。
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